やっと術後服が脱げる日がやって来ました。
先生に傷を見ていただくときれいにふさがっているとのこと、
抜糸自体はすぐにすみました。
やれやれだわ
自宅に帰りついたひな。
私はとてもヘタレなので、傷口どころか、丸刈りにされたお腹を見るのですら怖いのですが、
そんなことも言ってられず。
傷口を見せてもらいながら説明を受けました。


あまり、傷口は見えませんね。
もふもふに隠れてしまってますが、もう少し剃られた範囲は広いです。

使い終わった術後服。足を通す紐の部分が危うく千切れかけです。
くりに使い回そうと思っていましたが・・・無理っぽい?

サービスショット(笑)
大股開いて、思う存分お腹をべろべろ舐めまわしています。
ここからは院長先生にお聞きした手術のお話。(長いです。)
他のブログでお見かけする避妊手術の傷あとと比べ、ひなの傷口が大きく、縫合跡が膨らんで
いるように見えたので、思い切って、先生に質問をぶつけてみました。
傷が大きくなるのは先生の方針で、視認しながら手術をしたいと考えているため。
傷口を小さくして器具を差し入れての方法だと、万が一奇形だった場合に
ほかの臓器を傷つけてしまう可能性があるのだそうです。
傷口を小さいままで視認するには内視鏡が必要なのだそうで、そこまでの設備を
整えている病院というのは珍しいのだとか。
小さい傷口だと、出血した時も判断が難しいことや、
中で異常が起こったときに発見が遅くなることを懸念しておられました。
縫合跡が膨らんでいるのは、腹膜を溶ける糸で縫った際、
体質で膨らんでしまう子がいるためだそう。
ひなはどちらかというとふくらみが大きいのだそうです。
1,2か月で元に戻ると言われました。
ここの病院では腹膜を溶ける糸で縫い、外の皮膚を手術用の糸で縫うのだそうです。
これも、トラブルが起こったときに処置しやすくするためだそう。
いろいろと専門的なお話をお聞きしましたが、聞きかじりでいい加減なことは書けないので
私の感じたことを。
先生は非常に万が一を心配される先生であるということ。
他の病院で1つの手順で済ますところを、念には念を入れて、3段階に分けたり、
(消毒、麻酔方法など含めて)とにかく手間のかかる方法で手術をしてらっしゃる。
3泊させるのも、縫合跡が大きくなるため、常に状態を把握しておきたいという気持ちから。
傷口を小さくして、入院を短く、その方が猫ちゃんのストレス軽減にはいいかもしれないし、
それも一つの考え方です。
どれが正しくて、どれが間違っているというわけではなく、
私や病院の先生、それぞれの判断や処置法を理解をした上で
手術方法を選ぶことが大切だと思いました。
「傷口が大きい=技術不足」と言うわけではないのですね。(反省…)
それから術後服。
病院ではエリカラを進められましたが、私は傷口保護を最優先したかったので、
あえて術後服を着せました。
結果、ひなのお腹は服で擦られ、毛玉だらけに…。(長毛ゆえ?)
先生は傷を服で擦られたり、蒸れることも心配しておられました。
でも、傷口の保護という点では完璧だったわけです。
エリカラでは普段の生活がしづらく、それもストレスになるかもしれない。
留守中に外れてしまう可能性もあります。
これも、どちらが正解というわけではなく、考え方の違いなのだと
おっしゃっていました。
判断はすべて、飼い主や病院の方針で変わってしまいます。
猫にとって、一番良かれと思う方法を考えていかねばなりませんね。
いろいろと考えさせられる一日でした。
…抜糸は2,3分で済んだのに、先生の熱弁をず~っと拝聴していたら、
30分以上経っていました。
外に出たら山のように順番待ちのワンちゃんが。悪いことをしてしまった。(笑)
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